2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月26日 雨のち晴れ 朝BSを見ていたら、英BBCのレポーターに対して、東電の社員(広報)が「原発は政府の認可をもらっていた」「(地震と津波は)想定外であった」という2点をもって、自社には責任がないといった主旨の発言をしていて驚いた。想像力の欠如の…

3月23日 にわか雪 冷え込み厳しいイタリアにいるのに、なぜかインド人の店にいて、頼んでもいないお菓子を持ってこられて困っているという変な夢を見る。もしかしたら、もう駄目だと思ったほうが楽な状態なのかも知れないが、言葉が現実に秩序を与えるという…

天気晴れ。地震によって引き起こされたグロテスクな津波が、町を飲み込み、そこで暮らしていた人々から全てを奪い去っていく。津波という無秩序な世界の前には、老人、子供、若い男女という区別はない。ただ生と死があるだけである。 この無秩序な世界に取り…

仙台から(九)天気曇り。物凄く激しい揺れの地震に遭う夢を見た。実際の地震の時に感じた、建物ごと崩壊するのではないのかという危機意識が、まだ残っていて脳に送られているのだろうか。どうも自分が思っているよりも、ダメージを受けているようである。…

仙台から(八)

天気曇り。昨日は自衛隊のヘリコプターが一日慌しく飛び回っていたけれど、今日は静かな一日であった。外に出るとうちの近所にも、身内を頼って避難してきたと思われる、福島やいわきナンバーの車が何台か停まっていた。街中はガソリンと灯油以外は、何とか…

仙台から(七)

天気晴れ。朝から余震続く。絵画や文学といった芸術活動には、混沌とした現実にはない秩序を作り上げる力があります。これまでの日本の美術界では、現実の社会というのはガチガチに管理・統制されたものであるから、それを壊すのが美術の役割だという、まる…

仙台から(六)

大震災から一週間。 2時46分に黙祷。市内は食料品がだいぶ手に入りやすくなってきました。もちろん1〜2時間は並ぶ覚悟はいるのですが、なんらかのものが手に入るというのは、なにもないという不安から人々を開放する効果があります。また例えわずかでも商品…

仙台から(五)

今日も雪。厳しい寒さとなっていますが、市内のスーパーには少しずつ商品が入荷し始めているようで、朝早くから買出しに出かける人の姿が目立ちます。どうやら民間と行政の現場サイドの力によって、生活条件は確実に改善の方向に向かっているようです。郵便…

仙台から(四)

仙台は朝から雪です。近所の量販店で缶詰とパスタが買えました。雪の中を一時間ほど並びましたが、電子レンジが使えるので、耐熱容器に水と一緒に入れて加熱すればパスタが食べられるようになります。昨日あたりから、電話の通話が繋がり易くなって来ました…

仙台から(三)

朝から冷たい小雨が降っています。市内はかなりの範囲で電気が復旧してきた模様ですが、電気の復旧と共に多くの人が、未曾有の震災の全容をテレビの映像を通じて目の当たりすることになり、かなりのショックを受けているようです。特に津波の被害にあった沿…

仙台から(二)

今日も仙台の市街地では、朝から多くの人が食料と日常品を求めて長い列を作っていました。混乱もなく粛々と続く長い列は、一刻も早く日常を取り戻したいと願う人々の列です。中長期的な事を考えると、漠然とした不安がありますが、今はただ目の前の事態が好…

仙台から

先ほどネットが繋がりましたので記事を書きます。 仙台市の中心部(青葉区)だけの話をすると、私が見た限りでは大きな混乱は見られません。このような状態であっても多くの人が平常を保って、日常の生活を取り戻そうと努めています。ただ水と食料の確保が難…

『美術手帳』(2011年3号)

岡本太郎と「共同体」『美術手帳』の最新号に岡本太郎の特集が組まれていて、そこで研究者と称する人たちがいろいろと語っているのですけれど、本来なら率先して岡本の作品なり思想を批判の対象としなければならない研究者たちが、岡本の作品を批判の対象と…