仙台から(六)

大震災から一週間。
2時46分に黙祷。

市内は食料品がだいぶ手に入りやすくなってきました。もちろん1〜2時間は並ぶ覚悟はいるのですが、なんらかのものが手に入るというのは、なにもないという不安から人々を開放する効果があります。また例えわずかでも商品が入荷しているというのは、物流が止まっていないということですので、私たちの社会が徐々に回復の方向に向かっているということです。

相変わらず東京発のテレビ報道が酷い状況で、食料品を求める行列に並んでいると、電気が回復したのは良いが、テレビが酷すぎるので、たとえ長時間並ぶことになっても列に並んで、そこで出会った人たちと話している方が良いという人もいるぐらいです。さすがに2日ほどまえから地元の放送局も、東京発の番組を極力止めて、地元独自の番組を放送し始めたようですが、もう少し早い段階でそうした判断が出来なかったのでしょうか。

被災地に必要なのは、私たちの社会がしっかりと維持されており、そこから救援が向かっているというアナウンスです。孤立して、本当に何もない人たちのもとに救援が届くには、私たちの社会がしっかりと維持され機能していなければなりません。