2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『トゥールーズ・ロートレック』展/三菱1号館美術館

ロートレックのリトグラフには、どこかドミーエの風刺画を思いおこさせるものがある。しかしロートレックが描く人物は、ドミーエのような形体をデフォルメすることで、人物の内面や本性を戯画(カリカチュア)することを目的としたものではない。それは劇場…

被災地から考える

東京で震災の話しをすると、必ず最後に「原発」の話しを持ち出されて、それまで話していた自然(災害)について話が、原発事故という人為的な世界の出来事に集約、回収されてしまう。もちろん、それはそれだけ原発が深刻な状況にあるからなのだけれど、 震災を…

10月12日 秋晴れ石巻。瓦礫が片付けられ、建物が解体され、更地が広がる。人々の生死を分けたと思われる高台から、海岸線にゴミの山が築きあげられ、それが何キロも続いているのが見える。瓦礫が片付けられ、建物が解体され、更地が広がることで、心を抉…

10月11日 晴れ震災から7ヶ月。お昼に小さな地震。椅子に座っていたので揺れに気づいたのだけれど、そうでなければ絶対に気づくことはなかったと思う。 季節外れの朝顔が家のベランダに咲いていた。

10月10日 晴れお昼前にやや大きめの地震。幸い何事もなかったのだが、下からの突き上げ方と、大きな地響きが、3月の巨大地震を思いおこさせるものであったので、かなり緊張を強いられた。ここ数日巨大地震と津波の夢ばかり見ていたのだが、実際に巨大な…

『モダン・アート、アメリカン』展/(2)

エドワード・ホッパー『都会に近づく』不思議な作品。画面の上半分だけを見たら何の取り柄もない都会の風景が描かれているのだけれど、周到に視線の逃げ場が消されているので、視線は画面下半分に描かれているレールの線に導かれて、地下鉄の入り口に向かう…

『モダン・アート、アメリカン−珠玉のフィルップス・コレクション−』展/新国立美術館

エドワード・ホッパー『日曜日』画面手前にある鋭角な三角形の斜辺の上に男が一人座っている。背景に建物が描かれているのに、どこか不安定な感じ、画面を支えている均等が崩れそうな危うさを感じるのは、この三角形のせいだろうか。よく見ると画面上辺にも…

10月2日 曇り 柏崎