2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

TRICOLORE

9月25日 秋晴れご縁あって石巻のトリコローレ音楽祭のお手伝いをさせてもらいました。石巻の現実の困難さというものが、部外者である自分にどれぐらい理解出来たかは分かりませんが、想像もつかないような大変な思いをされた方々たちがみな優しく、そして…

所沢ビエンナーレ「引込線」2011(3)

壁面が確保し難い会場であったので、今回も前回と同様に、床面を基準にして展示スペースが各作家に割り当てられていたと思うのですが、今回は2つの会場が共に2階から1階を見下ろせる会場であったので、前回より床面へ視線が向かう作品が多いように思う。…

「物語り」としての日本美術史

前回の所沢ビエンナーレのカタログに掲載させてもらった文章です。こちらの不手際で校正ミスが多く、読み難いものとなっていたので誤記を訂正してあります。アーサー・C・ダントーの『物語としての歴史』は、日本の歴史学に大きな影響を与えた本ですが、何故…

『没後100年 菱田春草展』長野県信濃美術館

線描を排しているからなのか、日本画にしては近視的な作品になっておらず、遠くから離れても見られる絵画となっているので好感は持てる。気がついたのは、当初は春や秋といった季節が主題に選ばれ描かれていたのが、徐々に、夕刻や朝日あるいは、月夜といっ…

『芸術新潮』(2011.9号)

『芸術新潮』の最新号に、「ニッポンの「かわいい」はにわからハローキティまで」という特集が組まれているが、ハローキティが、世界的に人気があるキャラクターであることを理由に、美術史を単純化して、「かわいい」というのが、古来より不変にある日本の…

9月11日 快晴震災から半年。戸隠バードラインにある南登山口から、飯縄神社(飯縄権現)に向かい、参拝。

所沢ビエンナーレ「引込線」2011(2)

「3・11以後の美術」という幻想 所沢ビエンナーレがどうのこうのという事ではないのですけれど、関東に来て思ったのは、おそらくいろんな人が「3・11以後の美術」について、いろいろと語っているのだろうけれど、日本の美術はこれまで通り何も変わらないのだ…