2015-01-01から1年間の記事一覧

「≪波のした、土のうえ≫論」

「引込線 2015」のカタログに、「≪波のした、土のうえ≫論」という文章で参加しています。小森はるかと瀬尾夏美の映像作品について論じたものです。 カタログは、こちらで購入できます。http://www.nadiff-online.com/?pid=95459724 小森はるか+瀬尾夏美の活…

小森はるか+瀬尾夏美「あたらしい地面/地底のうたを聴く」展/ギャラリー・ハシモト

ギャラリー・ハシモトで開催されていた小森はるか+瀬尾夏美「あたらしい地面/地底のうたを聴く」展について。前作(「波のした、土のうえ」)と比較すると、被写体となる人物たちとカメラの距離が一歩踏み込んだ距離、関係になっている印象を受けたが、そ…

新関淳の『フクシマと福島』について

新関淳の『フクシマと福島』について新関淳の『フクシマと福島』(「6号線」のフリーペーパー)は、新関が両親の生まれ故郷である福島県伊達郡川俣町に、友人2人と車を走らせた記録で、写真と文章で構成されている。水平線が強調された写真(車窓の風景を感…

「わが愛憎の画家たち‐針生一郎と戦後美術」展/宮城県美術館

宮城県美術館で開催されている「針生一郎と戦後美術」展について。「戦後美術」を語る時に気を付けなければならないのは、戦後を、それ以前の歴史、つまり戦中と断絶したものとして語ってしまうことだが、この展覧会から感じたのは戦中と戦後の連続性であっ…