3月23日 にわか雪 冷え込み厳しい

イタリアにいるのに、なぜかインド人の店にいて、頼んでもいないお菓子を持ってこられて困っているという変な夢を見る。もしかしたら、もう駄目だと思ったほうが楽な状態なのかも知れないが、言葉が現実に秩序を与えるということを信じなければならない。


3月24日 晴れ

夜中に、激しい動悸で目覚める。近所のスーパーが、耐久性の問題から営業中止していた。もともと老朽化していて取り壊しという話があったので、このまま閉店するかも知れない。スーパーでの買い物はあきらめて歩いていたら、近くの駐車場で野菜の直売をやっていたので、きのことアスパラを購入。夕方に大きな揺れ。「ドーン」という音と共に、体が持っていかれる。今までなら、一年に一度使うかどうかという電子プレートに、オリーブオイルをひいて、きざんだニンニクを軽く炒めてから、きのこを入れてソテー。アスパラも同様にソテー。きざんだ玉脱ぎをオリーブオイルで茶色になるまで炒めてから、ホールトマトと冷凍イカをまぜて、最後に電子レンジで茹でたパスタをあえる。「食べるよろこび」も大事だけれど、「作るよろこび」というのも重要だと思う。


3月25日 曇り

震災から2週間。気がつくと街中が緊急車両だらけで、今が、非常事態だということを再認識させられる。ただ大きな不安を抱えながらも、社会はたくましく動いている。近所のスタンドで灯油が買えた。11ℓ1,000円。ガソリンは20リットルで3,000円だった。今日は電子プレートを使ってキムチ・チャーハン。思いのほか身の回りにカップラーメンとレトルトカレーだけで過ごしている人が多いので、自炊する能力の重要さを知る。