展評

木村幸恵「レイコの日本【美術】留学」

川口市立アートギャラリー・アトリア | Kawaguchi Art Gallery ATLIAで開催中の荒木玲奈と木村幸恵(http://www.sachie.info/framesetJ.html)による『まひるの夢』展から、木村幸恵の作品について。木村の作品の特徴というのは、おそらく「幽霊」という実体…

『前衛のみやぎ』

宮城県美術館で開催中の『前衛のみやぎ』展について。ちょうど同館を訪れたと時に、針生一郎の講演会(「戦後の前衛芸術運動と宮城の作家たち」)が関連企画として開催されていたので聴衆したのですが、印象に残ったのは、針生氏の「前衛」を問う(或は問題…

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展(2)

「シーグラム壁画」の展示を高いと見る意見があるようだけれど(おそらく「シーグラム壁画」を「高い」と見なす意見の大半は、「美術館」の目の高さに作品を展示する視線を前提としたものだと思うのだがけど)、「高い」とは、「低い」の違いによってのみ定…

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」/DIC川村記念美術館 | Kawamura Memorial DIC Museum of Art今回、展示されていた「シーグラム壁画」の特徴というのは、ロスコの絵画の特徴である「水平線分割」が、非物質的な光(色彩)の矩形が持つ正面性が強調された作…

「レオナール・フジタ」展

「レオナール・フジタ」展(http://leonardfoujita.jp/index.html)/せんだいメディアテーク藤田嗣治の絵は遠くから見ると、驚くらい凡庸である。藤田の絵は、「線」が確認出来る距離まで近づかなければ、意味をなさない。遠くから眺められるということが全…

「FUTURISMO AVANGUARD」

「未来派 前衛」展/スクデリエ・デル・クイリナーレ(ローマ)ローマの大統領官邸前(クイリナーレ宮殿)にあるスクデリエ・デル・クイリナーレで開催されていた「未来派 前衛」展(Scuderie del Quirinale)。今年は、マリネッティの未来派設立宣言から100…