雑記

「絵画を絵画として見る」ことの難しさ

宮城県立美術館で開催されていた展覧会は、おそらくピカソの作品がもっとも多く出品されていたことと、ピカソという名前の知名度(集客力)から「ピカソと20世紀美術の巨匠たち」という展覧会名であったと思うのだけれど、ピカソの絵画において重要なのは、…

森村泰昌(メモ)

美術手帖の最新号(2010.3号)で、「森村泰昌」の特集記事が組まれている。そこで斉藤環という精神科医が「みずから擬態してみないことには、決してわからないプロセスがというものが確かに存在するのだ」と述べて、「擬態批評」ということを言っているの…

ここ数年、イタリア(地中海的世界)に魅了されているのだけれど、それでも「パリの孤独」という言葉には無視出来ない何かがある。 例えば辻邦生は、西欧の偉大さを「人間を原型化し、普遍化、本質化して、時間空間をこえた真実として把握してゆくという思考…

前日、深夜遅くまで辻邦生の『モンマルトル日記』(新潮社)を読んでいたからか、何年かぶりにパリの夢を見た。凱旋門からRERのA線に乗って帰宅しようとしていたのに、ふっと凱旋門の屋上にまだ登っていないことに気がつき、凱旋門に向かうのだが、急な雨で…