『ゴヤ 光と影』/国立西洋美術館

『着衣のマハ』が目玉作品のようだったけれど、個人的には『マハ』よりも『赤い礼服の国王カルロス4世』や、『カルロス4世家族』の為の習作と思われる『マリア・ホセファ内親王』『スペイン王子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像』といった、これまで見ることが出来なかったゴヤの宮廷画家としての作品(肖像画)を見られる方が見所であったと思う。その他にも『自画像』や『アルバ女公爵と“ラ・ベアタ“』『魔女たちの飛翔』といった、小品ではあるが密度の高い作品が何点かあり、ゴヤに熱をあげるということが、どういうことなのかが始めて分かった気がした展覧会であった。出来れば会期中にもう一度見に行きたい。