まだ誰にも知られていない悲しみ

 自分より若い表現者に、「まだ誰にも知られていない悲しみ」があること教わる。「まだ誰にも知られていない悲しみ」が、そこにあることを気づかせるのが、歌や演劇、文学あるいは、絵画といった表現の役割である。その悲しみに対して何が出来るかを問うことは難しい。しかし、そこに悲しみがあることを知ることは出来る。